FF式から強制給気を除いたような構造で室内の空気を使って燃焼、排気のみ屋外へ出す構造。FEとはForced Exhaustの略。給気構造を持たないため構造が単純、また排気管の延長を長くする事が容易なためFF式の設置困難な豪雪地帯などで採用が多い。
石油ファンヒーターには主に3種類の燃焼方式の違いがあり、各方式により以下のような特徴がある。
ダイニチ工業が積極的に採用。かつては最も多くのメーカーが採用した燃焼方式。灯油を気化器と呼ばれる装置で電気の力により熱し、自然吸気によってとりいれられた空気と混合されたガスを燃焼筒で燃やす仕組みを持つファンヒーター。ダイニチ工業が製造したブンゼン式ストーブは、ガスを燃焼させたように青い炎で燃焼したことから、「ブルーヒーター」の名で呼ぶようになったと言う。 他の方式よりも消費電力が多い。3.2kWタイプのファンヒーターで98Wの電気が消費されてしまう。反面、初期着火が早く起動操作から40秒〜45秒程度の短い待ち時間でで予熱(燃焼準備)が完了する。また仕組みも単純でファンヒーターそのものの価格も安い。燃焼中の音は他方式に比べて大きい傾向にある。気化器の構造上灯油の気化ガス発生の制御を瞬時に行えるため、点火、消火時の臭いは少なく、燃焼中の臭いに関してはほとんど気にならないレベルである。 高地での使用はできない。(1000mが上限という)
灯油気化器を電力で動かすため、電気使用量が多い。
電力式気化器がボトルネックで、不良灯油に弱く壊れやすい。
燃焼用空気と送風空気の
FX
が同一である事が多く、炎を安定させるために送風能力を落とす設計が多い。
※クリーニング機能
ブンゼン式のファンヒーターの特徴である、気化器に付着したタールを焼き尽くしてしまう機能のこと。クリーニング機能動作時は強烈な異臭を放つので、室外での動作を勧める。ただしダイニチは公式サイトのお客様サポートQ&Aにおいて、「気化器自体の耐久性を大幅に向上させておりクリーニングをしなくても長期間使用できる」「当社の製品にはクリーニングの効果が無い」「客の知識も向上し故障の原因となる不良灯油に関する知識が向上した」という理由でクリーニング機能を搭載していない。
灯油を燃焼筒で発生した熱を利用し、機械的に空気と混合させて作った混合ガスを使用して燃焼筒で燃やす仕組みを持つファンヒーター。過去に多く作られていた方式だが近年では1社(コロナ)のみの製造となっている。電気の力で灯油を温めないためブンゼン式に比べ格段に燃焼時消費電力が低い。3.2kWタイプのポンプ噴霧式ファンヒーターで21Wの消費電力ですむ。しかし炉を暖めるための初期着火の待ち時間が長く、起動から着火までに2〜3分の時間を要する。この現象をカバーすべく各メーカーは早期着火(機種によっては予熱・クイック点火など)スイッチなる機能を装備しているが、あくまでも炉の温度を維持させる機能(アイドリング状態)であるため、その間の電力は大きい。こうした性質の機能であるため冷え切った状態のファンヒーターでは早期着火スイッチを押してすぐに運転ボタンを押しても着火はできない。
反面、燃焼時に発生する臭気はブンゼン式やポット式に比べ少ないが点火時、消火時の臭いは多い。機械的に空気を混ぜているので、混合ガス用空気を別の口から取り入れているのが特徴。ブンゼン式やポット式は送風用空気口と燃焼用空気口が同じなのに対し、ポンプ噴霧式は別系統を用意することができるため酸素濃度の低い高地でも使用が可能である。(高地モードが用意されている)
燃焼筒に灯油を流し込み燃焼させるタイプのファンヒーター。過去に多く作られていた方式だが近年では3社(トヨトミ、サンポット、コロナの一部製品)のみの製造となっている。混合ガスを作らないので、どんな灯油でも燃焼させることが出来るが、若干石油臭が多く排出されてしまう。トヨトミのものはNOx低減を詠っており、「レーザーバーナー」の商標を取得している。
バーナー直下に回転する円盤状の気化器を搭載し、遠心力で気化させて燃焼させるタイプのファンヒーター。直線的な噴射のポンプ噴霧式やブンゼン式に比べて、灯油をより均一な混合気にできるため、石油臭が少なく、また耐久性が高いとも言われている。ブンゼン式と同じく気化には電力を用いるが、ヒートパイプなどで熱を誘導し効率を上げることができる。かつては三洋電機が代表的なメーカーで、5年補償を謳った「
外為
」として販売していた。しかし、同社は2001年に石油暖房機から撤退。現在FF式ファンヒーターに僅かに採用例が見られるのみとなっている。
以上の方式の他、油ポンプによって燃料を高圧にし、ノズルより燃料を微粒化させ噴霧して燃焼に必要な空気と混合したところへ電極捧により点火し燃焼させるガンタイプバーナーを搭載する方式もあり、一部のFF式ファンヒーターで採用されている。またかつては石油ストーブと同様、芯を用いたしん式の石油ファンヒーターも存在したが、燃焼性能の問題から間もなく姿を消した。
電気式洗濯機は1908年、アメリカで発明され[1]、日本国産第一号は1930年に東芝の前身である芝浦製作所から販売された[1]。その後、1953年に三洋電機から現在の洗濯機の原点とも言える噴流式洗濯機が低価格で発売され[2]、一気に普及した。
白物家電と呼ばれている家電製品の代表格である。他の白物家電の例に漏れず、日本では一部の高付加価値製品を除き、アジア圏での海外生産品が多数を占めている。
固定資産としての法定耐用年数は6年だが、実際の家庭での平均使用年数は7〜10年である。テレビ受像機、エアコン、冷蔵庫とともに2001年より家電リサイクル法の対象となり、廃棄する場合には、適切な処理が義務付けられ、粗大ゴミとして処分できなくなった。
一部の農家などでは農作物を洗う為に使われることも多いが、故障を誘発する原因となるのであまり推奨されない使い道である。この他にもタコのヌメリを取るのに使われることもある。
洗濯槽のみの洗濯機。一般的な洗濯機では1960年代までこの種類が存在していた。脱水部分は手で絞るか、洗濯機傍についていたローラーで絞る。現在でも簡易・小型洗濯機でこの種類が存在する[3]。また、脱水槽のみの脱水専用機も存在している[4]。
二槽式洗濯機
「洗い」と「すすぎ」を行う槽と「脱水」を行う槽が分離している。それぞれの作業工程のみを行い、作業工程間を手動で行う。1957年、イギリスのフーバー社によって開発され[1]、1960年に三洋電機によって脱水槽側に熱風乾燥装置を組み込んだ「二槽式脱水乾燥洗濯機」が発売[5]。1970年代から1980年代前期までの主流。現在では少数派であるが、洗濯・すすぎと脱水を同時並行で行えるため時間あたりに洗える量は
外国為替
に比べて多く、構造的にも単純で丈夫なため、理容店、ガソリンスタンドなどでの業務用として根強い需要がある。
三槽式洗濯機
日立製作所がかつて製造していた、二槽式洗濯機の亜種。同社が製造していたかくはん棒付異型パルセータ「からまん棒」(後述)の特長を生かしたもので、洗濯槽の上部中央に、もうひとつ小さなバケツ状の小型洗濯槽を取り付けている。「からまん棒」の内側に駆動軸を通し、小型洗濯槽のパルセータを駆動していた。
自動二槽式洗濯機
外見は二槽式洗濯だが、「洗い」と「すすぎ」を行う槽で「洗い」から「すすぎ」までの作業行程を自動進行ができる。機種によっては「脱水」を行う槽で「すすぎ」から「脱水」までの作業行程を自動進行ができる場合もある。現在日本国内メーカーでは日立しか製造していない。
全自動洗濯機
「洗い」、「すすぎ」、「脱水」をすべて1つの槽で行うもの。注水から最後の脱水までをすべて自動で行う。1965年に松下電器産業(現・パナソニック)によって第1号機が開発・販売された[6]。使用する水の量が多くなる問題があり、普及は遅れた(1970年代初頭、全自動洗濯機普及率4.7-8.6%[6])。1980年代以降改良が重ねられ、現在までの主流となっている。
乾燥機付洗濯機(洗濯乾燥機)
一般的に洗濯乾燥機と呼称される、全自動洗濯機にさらに乾燥機能がついたもの。「洗い」「すすぎ」「脱水」「乾燥」まで1つの槽で全自動で行うことが可能。2000年代前半から需要・台数が伸びている[7]。一般的に家庭用の乾燥機付洗濯機は、洗濯できる量より乾燥できる量が少ないため、洗濯物全てを乾燥させる場合は、乾燥手前で、洗濯物を取り出す必要がある。乾燥可能な量の洗濯物であっても全自動で乾燥させると衣類がクチャクチャのまま乾燥されたり、乾燥ムラがおきるなどの問題が発生することもある。このため、加熱をせず、送風のみで簡易乾燥を行い、ある程度水分を飛ばしてから自分で干すといった使い方をすることもできる。
ヒートポンプ式の乾燥機能は、室温が低すぎるといった場合性能が発揮できず完全に乾燥できない場合がある。そういった場合は暖房して室温を調整すればよい。一方、除湿冷却方式の同機能は、そのようなことはないが、除湿水の温度をリアルタイムに監視しているサーミスタに糸くずなど異物が付着すると、正確に温度を読み取れなくなり、乾燥不良が発生することがある。基本的には、熱に耐える素材で仕上がりがしわになっても支障ないものであれば洗濯から乾燥まで全自動でよい。前述のとおり乾燥も配慮した量の範囲で洗濯するようにする。
ドラム式はすべての工程において使用水量が少ないため、投入洗剤量を指定分に抑えないと残洗剤が過多となり濯ぎ不足状態となる可能性がある。
槽と同じ程度の高さのある大型の羽根をゆっくり反転させて水流を発生させる方式で、初期〜1950年代まで利用されていたもの。構造的に大型となるため日本では業務用の一部に限られるが、アメリカでは現在も主流。
パルセータ式
槽の底部(初期には槽の側面)に小型の羽根を持ち、高速回転させて水流を発生させる方式。1960年代以後、現在まで長年の主流方式。昭和〜平成初期に建てられたアパートや賃貸マンションに住む者は洗面台の入り口が狭小の為、ドラム式が設置できない事から、このパルセータ式を購入することが多い。また、下記の異型パルセータによるかくはん方式と区別する為、通常のパルセータ方式を「渦巻式」と呼ぶこともある。
からまん棒
日立製作所が開発した方式で、本来は同社の登録商標であったが、現在は使われていない。パルセータの軸部分を垂直に延長し、羽のついたかくはん棒を持たせた方式。名前から解るとおり、当初は衣類の絡みを抑止する目的で開発されたが、この意味ではあまり役立たなかった。その後、それまで手洗いに限定されていたおしゃれ着やウールの洗濯のできる機種が現れ始めると、電子制御と併用する事で、従来のパルセータよりも一歩抜きん出た。欠点として、本体のサイズの割りに洗濯容量が小さくなる。この欠点の為、その後の家庭用洗濯機大容量化の波についていけなくなり、順次廃止され、通常のパルセータ方式となった。
かくはん棒方式は他に三菱電機の「Mr.かくはん」が、また様式は異なるがパルセータ方式にかくはん式の特徴を取り入れた方式としては東芝の「最洗ターン」、三洋電機の「手もみL」が存在したが、いずれも現在までに廃止されている。