Type IIIは基本的に下層に中低域用のγ-ヘマタイト、上層に高域用の二酸化クロムを塗布するが、他にも上層をコバルト被着酸化鉄にしたり(DENON/DX5)、特性の異なるコバルト被着酸化鉄の二層塗布とするものも存在した(AXIAのノーマルポジション、ハイポジションテープ)。
そのType IIIがほぼ死滅した1980年代中期、松下電器が「オングローム」ブランドで投入した蒸着テープが存在した。通常の塗布層の上に更に金属コバルトを蒸着させるという、発想自体は極めてTypeIII的な製品だった(ポジションは当初Type II、後Type I,IVを追加)。しかし、テープ特性は下層が大部分を占めており、蒸着層はスーパーツィーターに当たる。そのために高域特性を大幅に改善したものだったが、製造コストの高騰から来る価格設定の高さと、その強力な高域特性のためデッキによって相性の相違が激しく、短命に終わった。この技術は、後にビデオカメラ用テープとして開花することとなる(Hi8のMEタイプ、現在のDVC)。
クロームテープ、メタルテープにはカセットハーフの上部にテープポジション検出孔(画像参照、クロームは誤消去防止ツメの隣り、メタルは中央部)が設けられ、これによりデッキはバイアス、イコライザなどを自動設定する。ただし最初期のメタルには中央の検出孔が存在しない製品もある。
また、Type IIIにはもともと検出孔は無く、この2者は基本的に手動の対応ポジションセレクターを持つデッキで使用するのが前提(フェリクロム策定元のソニーが当初IECにハーフ中央部をType III用の
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として申請していたものの認可されなかったという噂がよく聞かれるが、虚実は不明)。ただ、Type IIIは磁気特性がType Iに近い(バイアスが+10%)ため、うまく調整すれば高性能ノーマルとしての使用も可能であるむねメーカーも謳っていた。ただしこの場合、補正カーブが異なるために音質のバランスが変わってしまう可能性が高い。
テープに巻きたるみがあると走行不良の原因になる事があるので、確認窓からの視認でたるみがあれば、あらかじめ鉛筆などで巻き上げてからデッキに装填する。
テープ使用後はそのカセットテープに合う所定のケースに戻す必要がある。カセットテープのテープはヘッド接触部周囲で外部に露出しており、ケースから出したまま状態ではテープの損傷やほこりの付着を招くため。ケースに納めるとリールが固定され、持ち運びなどで振動が加わってもテープのたるみが生じない。
カセットテープは強い磁界のある場所や高温になる所に保管してはならない。磁気の強弱で情報を記録しているため磁界の影響で内容が消滅する恐れがあり、また高熱でテープの伸び(形状から“ワカメ”と呼ばれる)やケースの変形が生じると復元困難になる。大型ブラウン管ディスプレイや自動車のダッシュボードの上などは望ましくない。磁石を近づけるなどは論外である。
カセットテープは繰り返し再生(および録音)を行うことで磁性体劣化、摩耗、テープ伸びなどの傷みが生じる。その結果消耗が進むと音質の著しい劣化(雑音、ゆがみなど)が起き、またテープ切れが起こるなどの要因で使用できなくなる。
120分および150分再生のカセットテープは、リールへの巻き取り外径を小さくするため、磁気テープ媒体が通常より薄い。これに適応していない
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で再生・録音をすると、テープ損傷、カセットテープ全体の作動不良、走行トラブルの恐れがある(再生可能なレコーダーでも早送りや巻き戻し・一時停止などの操作を繰り返すと走行トラブルの原因となる)。
テープの先頭にはリーダーテープと呼ばれる部分があり、一部のメーカー品ではヘッドクリーニングテープを兼ねている。リーダー部およびクリーニング部の長さは5秒程度から40秒ほどの物まで様々であった(クリーニングテープは専用品の別売も行われている)。ここには録音ができないので、録音前にはあらかじめリーダーテープ部分を巻き取り、録音テープ部を録音ヘッド接触点直前まで送り出しておく必要がある。カセットハーフがねじ止め構造のカセットテープなら分解も可能(ただし最近のコンパクトカセットはハーフがねじ止めでなく接着剤をまったく使わない超音波圧着が多い)であるため、このようなカセットのリーダーテープ部をカットアウトして短くする人もいる。ただし走行トラブルを起こさないよう微細な加工が必要。
録音したものを使用せずに数年放置しておくと、リールの巻き部分で外側と内側のテープの磁気記録が干渉し、転写や音量低下、音質悪化を招く。このため、少なくとも年に一度ぐらいはデッキでテープを回してやる必要がある。しかし、コンパクトカセットの磁気記録は恒久的なものとは言いがたい。本当に大事な記録であれば、音質低下や音声消滅の前にデジタル化して保存すべき、との意見もあるが、デジタルメディアの方がカセットテープより寿命が短かったり(保存状態によるが)、音質面での特性差などもあり推奨されない。
家庭で用いられる化粧用の剃刀は、非常に薄い鋼製の刃を、二つ折りにした鉄板のホルダーで挟んだ構造のものである。顔などの細かい部分の毛を剃るために用いられる。刃渡り5cmくらいのもののほか、眉毛などを剃り易いように刃渡りを短くしたものがある。安価なため、カッターナイフが普及する以前はその代用として鉛筆を削るためなどにも用いられることがあった。刃が使い捨てのものは、交換用の替刃も市販されている。
また、理容師が使用するものは使い捨てではなく、
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の刃を持ち、研いで繰り返し使うようになっているが、最近は使い捨ての替え刃を使うものに置き換わりつつある。研いで使う剃刀のうち、日本の伝統的な日本剃刀は非常に鋭い切れ味を誇ったが、これを専門に作る鍛冶職人は現在1人しかいない。
刃を安全な角度で固定し、皮膚に食い込まないようにした剃刀が安全剃刀である。
多くはT字型であり、T字の上の辺に刃が付いて縦の辺が持ち手になっており、このため「T字カミソリ」、「T型カミソリ」と呼ばれることがある。
女性が肌を露出する部分の毛(ムダ毛)を除去するためのもの、男性が髭を剃るために用いるもの、男性・女性ともに髪を剃るためのものなどがある。また、スキンヘッド(海外では剃った頭を意味する「シェイブドヘッド」と呼ばれることもある。)の手入れにも用いられる。
刃としては、非常に薄い鋼製の刃が用いられる。安全剃刀は刃をプラスチックの柄と一体化させた使い捨てのもの、刃をプラスチックで固定した物(替え刃)を柄に取り付けるもの、刃のみを柄に固定するものがあるが、刃の使い捨てを意識した製品がほとんどである。
現在、主流なのは刃と柄を一体化させたものと、刃をプラスチックで固定した替え刃のものであり、このなかでも複数の刃を重ね合わせることで切れ味を向上させた製品が主流である。これらにはスムーサー(またはスムーザー)と呼ばれる水溶性樹脂や、ローラーが刃の近くについているものがある。
刃のみを柄に
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するものにはこれらは付いていないが、刃を柄に固定する部分を挟んで反対側も刃になっている両刃の物がある。
刃の枚数が多いと、負荷が分散されるため結果的に肌には優しくなるが、切れ味が良くなるということはない。また、刃の枚数が多いほどヘッドが大きくなり、細かい操作が難しくなる。 切れ味が悪いからといって、力任せに剃ってしまうと、皮膚の表面が削れてしまうことで痛みを伴うカミソリ負けをおこしたり、皮膚を切ってかさぶたが出来るために埋没毛になる可能性も高くなる。また、使用時にはシェービングクリームや石鹸などを髪や地肌皮膚に塗って、滑りを良くしてから用いるのが普通である。
安全と名はついているものの、刃に平行の方向に動かせば皮膚が切れてしまうので、それを防ぐために刃の表面に保護用のワイヤーを取り付けた製品もある。最近は電動式安全剃刀もある。これは、電池を動力に極小モーターで刃を振動させ、髭をそる方式である。
なお、安全締具の間に、ごく薄い鋼の刃を挟む現在の安全剃刀は1895年に、キング・C・ジレットが考案し、その後の改良を経て1903年から発売されている。